Version Control with Git ch14 Patches (1/2)

Git 勉強メモ

出典:

http://shop.oreilly.com/product/0636920022862.do

Patches

Gitネイティブプロトコル、HTTP以外の方法でもリポジトリの同期をとれる
Unix開発黎明期からの”patch and apply”が使える
- git format-patch
  - eメール形式でパッチ生成
- git send-email
  - SMTPでパッチ送付
- git am
  - eメールメッセージ中のパッチを適用
メール受信者はパッチの適用の取捨選択を行える

Why Use Patches?

Gitネイティブプロトコルのほうが高効率
にもかかわらずパッチを使用する理由
- push/pullで同期できないケース
  - 企業のファイアウォールでGitネイティブプロトコルのポートが閉じている
  - SSH(同様)
  - HTTPも、pullはできるがpushができなかったりする
    - inboundだけ開いているということか
- メーリスに流してレビューを乞う
- cherry-pickするとき、相手のrepositoryのコミット全部fetchせずにすむ

Generating Patches

git format-patch
- eメールメッセージ形式でパッチ生成
git diffとの違い
- format-patchでは、指定の範囲に対して個々の差分を生成
  - cf. diffではひとまとまりの差分
- diffはeメールヘッダを生成しない
git log -p —pretty=email とだいたい同じ
- 【補】emailには下記情報が含まれる
  - 差分の統計
  - gitバージョン

+ ---
+  main.org | 77 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++----
+  1 file changed, 72 insertions(+), 5 deletions(-)
130,132d126
+ -- 
+ 2.17.1
+

各コミットの差分が得られる

git format-patch master~2..master

0001-hoge.patch
0002-hoge.patch

master~1, masterが指定されているので下記2つの差分が得られる
- master~2 -> master~1
- master~1 -> master
複雑なコミットグラフの場合もgit logと同じ挙動

.A-B--C-D--E-F
.   \     /
.    X-Y-Z

ここにおいてD..FはX,Y,Z,E,Fを指す
マージコミット自体の差分がない場合の出力は

0001-X.patch
0002-Y.patch
0003-Z.patch
0004-F.patch

rangeが実際にどのコミットを指すかは下記コマンドで確認できる
- --no-merge: マージコミット除外
- -v: verbose

git rev-list <range>

root commitから指定のコミットまで全部パッチ出力したい場合は

git format-patch --root <end-commit>

root commitは/dev/nullとの差分
単一コミットを指定すると、HEADまでのrangeが指定されたことになる
- 他のコマンドの逆
  - 他のコマンドでは、指定のコミットに至るまでの歴史全部指定したことになる

git format-patch <commit> HEAD

この挙動は、自分のHEADに含まれていて、相手先にないコミットを送付するときに役立つ

git format-patch alice/master # on my master
# same as:
# git format-patch alice/master..HEAD

Patches And Topological Sorts

トポロジカルソート順に出力される
- 適用すべき正しい順番に生成されることが保証されているということ
- 「正しい順番」とは必ずしも一意ではない
format.headersコンフィグで「いつものメールヘッダ」を定義できる

英語

to and fro
- あちらこちらに
tried-and-true
- 実証済みの、立証済みの、絶対確実な
veto
- 拒否権(の行使)
  - 大統領、政府などの